2017年6月19日 (月)

灸は心に燈をともすものなり

祖母が膝が悪くなり、徐々に歩けなくなってきた頃。
母にお灸を教え、据えてもらっていました。
気難しいところがある祖母で、初めは嫌がっていたようですが、
そのうちお灸をしている間は、よく話しをするようになって。
お灸は心を柔らかくする、と母が云っていたのを思い出します。

『灸は身を灼く(やく)にあらず、心に燈(ひ)をともすものなり』
まさに、弘法大師のその言葉通りです。
祖母も祖父も亡くなるまでお灸を。
数年経ってもお別れの悲しみは薄れませんが、
あのゆったりとお灸をする時間は、温かい思い出です。
今は母に施しています。

今月は個人的にお灸月間なので、お灸の話。

昨日。浅草長國寺で“ほうろく灸”を受けてきました。
頭の上にほうろくというお皿を乗せて、その上でお灸を燃し、
百会(ひゃくえ)という頭頂部のツボを刺激し、
夏バテを封じ、無病息災を願うものです。

百(たくさんの意味)の経絡の気が出会う所だから、百会。
普段の治療でも、気持ちを緩める時に使ったりします。


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左からほうろく、お札、もぐさ。


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ご住職にお話を伺ったら、
地元の方と、鍼灸師が随分と紛れ込んでいる様子(笑)。

ご祈祷をして頂き、終わったらほうろくの下に入れていた
お札で身体の良くしたい部分をゴシゴシ。
キュウリ汁とお札もらっておしまいです。

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灸療法というより、お寺の行事なんですけど、
こういうのもちょっと気持ちが引き締まる気がしますね。

治療院でもイベント的にやろうかと一瞬考えましたが、
本来の治療が滞るのは間違いないので止めときます。
機会があったらぜひ受けてみて下さい。

そして暑気払いを兼ねて、どぞう鍋。
見た目はびっくりだけど、
どじょうが見えないくらいゴボウとネギをたっぷりかけて。
甘めの出汁で美味しく頂きました。

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治療院以外の仕事が増えてきたり、
治療を変えてみたり、
やりたいこと、行きたいところが増えてしまい、
今年はなんだか忙しい夏になりそうな予感です。

夜寝るまでじんわり百会も温かく、
日本人で良かった的な一日。
このパワーで夏を乗り切りたいと思います。


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2017年5月12日 (金)

マンション工事のお知らせとか。

治療院のあるマンションの外壁工事が始まりました。
今、足場を掛けているところで、
いらっしゃった患者さんはご存知でしょうが、
大きな資材をもったお兄さんたちがウロウロしてます。

昨日はチビちゃんの治療をしていたら窓の外に
工事員さんの足が見えて、みんなでびっくり(笑)。
麻のカーテン、あちらからは見えないんですけど、
施術中は厚手のカーテンも引いたほうが良さそうですね。

来院される時は足下に注意して頂きたいのと、
もうひとつ。
部屋の前の看板が出せない。かもしれない。
看板がないと不安でしょうが、やっていますのでご安心を。
他の階のお部屋と間違えないように(結構、いるので)、
ドアをデコレーションしていますので、ご確認下さい。

工事の音なども含めて、ご迷惑をおかけしますが、
ご理解のほどお願い致します。

さて、GW。
両親を誘って足利フラワーパークへ行って来ました。

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樹齢150年の大藤棚の迫力に圧倒されます。
せっかくなので、ハハの遺影を撮って来ました。
と話すと患者さんに驚かれますが、本当です。

死に関することって「大丈夫だよ」とか、
死を直前にしている人に対してもつい、
云ってしまいがちだけれど、そうじゃなくて、
不安な気持ちや希望は聴くようにと思っています。
患者さんでも親しい人でも。必ず。

あ、ハハは至って元気です。
遺影を撮って死支度が整い、気持ちが晴れたようで、
外へ遊びへ行く気持ちも少し出て来た様子。
良かった。

そういえば一昨日。
動物写真家の岩合光昭さんのお話を聴く機会がありました。
亡くなった猫のこと、
“虹の向こうに行った”と表現されていました。
私の大好きだった人たちやニャンは、虹の向こうにいるんだね。
そう思うとちょっと素敵ですね。

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2017年4月 8日 (土)

診療時間変更のお知らせ

3月のきれいのたね“癒しフェア”に来て頂いた皆様、
ありがとうございました。
普段、お母さんが驚くくらい
子どもたちに心を許してもらえる私ですが、
今回はさんざん泣かれまして、ちょっと困りました。

あれだけごちゃごちゃしているところで、
いきなり服脱がされて触られたら大人だってイヤだよね(笑)。
子どもたちにはごめんねだけど、
興味を持って下さった方も多かったので、やって良かったです。

さて、そのきれいのたねさんからお声を掛けて頂き、
GW開けから週一回、あちらで定期的に小児鍼をやることになりました。
金曜日10:00〜11:30、6名までです。
http://www.kireinotane.jp/future/shonibari.html

近いし、治療院に来ても変わらないんだけどなぁ。。
という呟きはさておき、
松戸駅近くですし、個人の小さな治療院に来るより、
100倍くらい入りやすいと思います。
気軽にお買い物の途中にでもお寄り下さい。

小児鍼を知ってもらう機会になればと思ってのことなのですが、
治療院の患者さんにもご不便をおかけしまうので、
それほど長くはやらない予定です。
当面の間、金曜午前中は休診になります。
(13時から通常通り診療)

小児鍼の患者さんが増えまして、
ちいちゃい子から高校生までいろんな症状を見ています。
親御さんの都合で治療が中断をすることや、
時間をかけて体質改善が必要なものでも、
症状がなくなるとすぐに来なくなることも多々あり、
気持ちが空回りしてしまうこともあるのですが。

でも、松戸では小児鍼をしている治療院が少ないようで、
遠くから探して来て下さる方もいらっしゃいます。
ご縁があるお子さんの治療を続けて行こうと思います。

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癒しフェアでの一場面。
お母さんたちが元患者さんです。あ、今でも来てるけど。
ちびちゃんたちはお腹のなかにいた時以来の再会?です。
来てくれて嬉しい! ありがとうございました。
ふたりの妊娠までの経過を知っているので、
本当に子どもを授かるのは奇跡と思います。
どうか大切に育てて下さいね。


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あと、GWのお知らせも。
5/3(水)〜7(日)がお休み。
4/29(土祝)は通常通り診療です。
よろしくお願いします。

2017年3月17日 (金)

10年目最後の気持ち。

先月亡くなった30年来の友人の話をさせて下さい。
乳ガンからの再発、転移を経た長い闘病生活。
年明けから、反回神経への浸潤により
飲食が全くできなくなり、
鍼をしようと、ふたりで決めました。

病気はとても厳しい段階に入っていましたが、
たくさんの先生にアドバイスを頂き、
真摯で冷静な言葉に勇気づけられ、
鍼を持つことができました。

虚も実も解らない脈に触れたとき、
頭が真っ白になりました。
とりあえずのツボさえ、ひとつも思い浮かばなかったので、
いろんな先生から聴いた治療を一個一個思い出しながら、
祈るような気持ちで鍼を打ちました。

結局口から食べることは叶いませんでしたが、最後の治療の後、
お通じがあったよと喜んで、メッセージをくれました。
起き上がるのも、話すのも、息をするのも苦しいなか、
それがどれだけ病気の人の心を軽くするかを知っています。
だから、鍼灸師になって一番良い仕事ができたと思う。

今まで、治せたり治せなかったり、
10年ひとりで治療をしているなかで、
鍼灸ってなんだろう。何が出来るのだろう。
とずっと考えていました。

そして今まで患者さんが亡くなるたびに、
結局、治せなかったじゃないかと、
ただただ悲しい気持ちになるだけで、
治療の意味が見いだせずにいました。

でも、西洋医学では出来る治療がなくなり、
身体と心の苦痛が増すなかで、
鍼をすること、わずかな身体の変化が、
ふたりの心の支えになりました。

こんな形で、だったけれど、
鍼灸の素晴らしさを友人に教えてもらいました。
今なら自信を持って、鍼素晴らしいよ。と迷わず云えます。

それと大切な人の最後に、手をさし伸べることが出来て。
鍼灸師になって良かったと初めて、心から思いました。
これもようやく辿り着いた気持ちです。

そんなことを考えながらの今日、10年目最後の日でした。
彼女と、10年間に出会ったたくさんの
患者さんから教わったことは臨床家としての宝物。
大切にします。

改めて。ありがとう。

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2017年2月14日 (火)

子どもたちに抗生剤を使う前に

早いもので今年も2月中旬…。ようやく今年初の投稿です。

まずはお知らせを。
ご縁がありまして来月20日、
松戸のきれいのたねさんの“癒しフェア”で小児鍼をします。
http://www.kireinotane.jp/event/iyashi_fair/vol_5.html

今回は小児鍼の啓蒙活動です。
小児鍼というものがあること、
安全で、幅広い症状に効果があることを知ってもらいたい。

私は基本的には大人でも子どもでも、
病院での治療を否定はしませんが。
有効で、必要な時もたくさんあるので。
松戸市は子どもたちの医療費が200円なんです。
だからみんなすぐ受診するし、お薬もたくさん使っています。

でも。その薬を使っていることで、
子どもたちは元気になっていますか?
風邪を引きにくくなっていますか?
肌荒れや湿疹が出にくくなっていますか?
今後もこのように(それ以上に)お薬を使わせたいですか?
将来、薬が効かなくなるリスクがあるとしても?
そういうことをちょっと、考えてほしいのです。

2月8日に朝日新聞で耐性菌についての記事。
今、抗生物質が効かないことが世界中で問題になっています。
ものすごく、深刻です。
その原因のひとつが、気軽に抗生剤を使うことと云われています。

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風邪、鼻炎、中耳炎などで、当たり前の様に処方されています。
それも繰り返し、繰り返し。
それが将来、抗生物質が効かなくなるリスクに繫がります。
これが鍼だったらどうでしょう。

治療を重ねることで丈夫になり、風邪を引きにくくなる。
鼻炎や中耳炎もかかりにくくなります。
抗生物質を使わないことで将来、
重篤な感染症や結核など本当に必要な時に使えます。
保育園や学校を休まなくなり、
共働きの家なら、親御さんが仕事を休む必要も減ります。

鍼って本当に安全で素晴らしい治療だと思います。
副作用はあります(子どもの場合発熱、ぐったりするなど)、
が、時間がたてば自然と必ず消えるし、
後々に悪い影響を残すことがないんです。
これって本当にすごいことなんですよ!
東洋医学、というより鍼灸だけだと思います。
(医療としてのマッサージも同様。でも無資格多すぎます)

と、小児鍼については他にもいろいろ思うことがありますが、
今日のところは抗生物質を飲まずにぜひ鍼に!
という話。また機会があったら書きます。

あと、耐性菌の記事は治療院にもあります。
ネットでも情報はたくさん出ていますので、
機会があれば一度目を通して見て下さい。

2016年12月16日 (金)

冬休みのお知らせなど

【12月1月の休診】
 12/23(金祝) , 12/30(金)〜1/4(水) , 1/31(月)
 *1/9(月祝)は10〜18時

12月も残り僅かになりました。
今年は治療院も、業界の仕事も、勉強も、
忙しく充実した一年でした。

さて来年。
今までしていたことを、止めようと考えています。
ひとつは、お茶出し。
紙コップをご用意しますので、
セルフサービスでお願いします。

それから、各治療室に置いていた
ティッシュとゴミ箱、なくします。
必要な方はお声をかけて下さい。

今、忙しい時間帯には、
患者さん3人をひとりで診ています。
手書きの領収書を廃止したり、バックヤードでは
手間を省くよう努力していたのですが、
それでもまだ、負担になって。

それくらいのこと?と思うでしょうが、
それくらいのことが、たくさん積み重なったのが治療院運営。
スタッフを入れるとか、患者さんを減らすとか、
そしてその分治療費を上げるという方向もあるけど、
自分としては、来てくれる患者さんを断りたくないし、
定期的に通える値段設定も守りたいので。
治療以外のことは手を抜いていきます。

年が明けると10年目に入るんです。振り返ると、
お茶を出したり、細かなモノを置いたり、
ヒマだったんですね(笑)。

治療も、もっと手をかけていたし、
かけないと治らなかったのでしょう。
自分は何も、変わらないつもりだけど、
まだまだ未熟さばかり感じているけど、
10年くらいやると、何かは確実に変わっているようです。

あと今冬。ベッドの上掛けが羽毛布団になりました!
温かくて気持ちいいと好評です。
こんなに喜んでもらえるなら、早く変えれば良かった。
毎日変わらず治療を続けていくことも大切だけれど、
恐れず変えていくことも必要と思う、9年目の年の瀬です。


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2016年11月15日 (火)

基礎体温の変化。

いろいろな患者さん、いろいろなケースがありますので
体験談はあまり書かないようにしているのですが。

今日はびっくりしたのと嬉しかったので、
患者さんにお願いしてしまいました。
治療を開始した1年前からの基礎体温表です。

1年前(上)と、最近(下)の。比べて見て下さい。

Pb150428

Pb150434

1年前はとにかく上下動が激しい。
精神的に不安定で、情動が激しい方の特徴的な基礎体温です。
お手本のようです。

あと、数字がしっかり写っていませんが、
35度前半という低い日がたくさんある。

この2点から、血の不足、肝気が鬱っしている。
というのが読み取れますが、
ここまで乱れている体温もちょっと、めずらしい。
心身ともに辛い状態で来院されたのが伝わります。

そして途中は省きますが、半年くらいからは低温期も
安定して36度を超えるようになり、2層を描く月もあります。
まだ改善の余地はあるけど、グラフ全体が持ち上がって、
明らかに良くなっているのは一目瞭然ですね。

この患者さん実は、婦人科疾患の治療ではないのです。
なので基礎体温をつけていることは今日初めて知りまして、
診せて頂いたら、どんどん良くなっている。
そしてもうひとつ大事なのが、それとリンクするように、
病状も安定してきているということ。
(病歴が長いのでまだ加療中)

はなこ治療院の特徴なのだけれど、
この患者さんに限らず、痛みの主訴は少なく、
体質改善や精神、内科的疾患という
一回一回の効果が感じづらい治療を、
何ヵ月、何年という単位で続けています。

患者さんの根気がなければ成り立たない治療ですが、
私も患者さんの脈やお腹や表情など、
わずかな変化だけを頼りに治療をしていることもあり、
そうした治療がこうして、目に見える結果になると、
しみじみ嬉しい.。
この治療は間違っていなかったんだ。って。

相変わらず。というか着々と、刺激量が減ってきているけど、
たまに鍼本当に打ってるの?とか疑われるけど、
何かしら効いているようで良かった(笑)。

でも、鍼ってすごいよね。
鍼灸師が云う台詞じゃないけど、改めて思います。


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2016年11月12日 (土)

WFAS覚書き

先週末は連休を頂きまして、
『世界鍼灸学会連合会(wfas)2016世界大会』へ。
業界の仕事や研修会とも重なり、
先週はお休みが続き申し訳ありませんでした。

自分も鍼灸の実験研究をやったことがあるのですが、
鍼灸と実験というのが相性が良くないと感じてますし、
西洋医学のは読むけど、鍼灸に関してはさっぱり読まない。
のもあり、学会には興味がなかったのですが。
今回は実技セッションに興味があり、参加しました。
大先生方の実技、とても刺激になりました。

ひとつだけ、データーを挙げているもので、
印象に残っている講演の覚書きを残しておこうと思います。

モクサアフリカというチャリティ団体が、
アフリカで、足三里というツボにお灸を据えることで、
CD4(免疫力の指標)、ヘモグロビンがアップし、
結核の治療、予防に効果を上げているという発表。

動物での実験の結果も公表していましたが、
興味深いのが、結核菌に感染させる4週間前から
お灸をした群に飛び抜けて優位性が見られるという点。

病気に効いた。というのも大事。
でも、本当に大切なのは病気にかからない身体。
そうする力がお灸にあるということです。

お灸だけでなく、鍼にも免疫を上げる力がありますが、
安価で、患者を含めて誰でも出来る。という点で、
途上国での活動を可能にした経緯があると思います。

この足三里は原志免太郎先生という医師が、
提唱されたツボだそうですが
(実際は足三里と八髎穴だけど、
取穴が難しいのでアフリカでは足だけ)、
この原先生が、108才!まで生きられたそうです。
足三里に毎日お灸をされていたというので説得力あります。

以上。ざっくりとした説明ですが。
半分自分の覚書きなのでこれくらいで充分。
興味がある方はこちらのサイトをどうぞ。
http://moxafrica-japan.strikingly.com/


「鍼とお灸って何が違うんですか?」とのご質問よく頂きます。
患者さんに分かりやすく説明するのが難しいのですが、
一番私の中で明確なのは、
“気”を動かすのは鍼、“血”を動かすのがお灸。

でも、血の病症でも鍼だけのこともあるので、
細かく突っ込まれるといつも、モゴモゴ云ってしまいます。
自分なりには使い分けがあるんですけどね。

私の治療を受けている方はご存知でしょうが、
治療院では全員にお灸は使いません。
それもいろいろな理由がありますが、
鍼は無理だけど、お灸は誰でも出来るものなので、
ご自宅での施灸をお勧めしています。
体質にあったツボをお教えしますので、ぜひご相談下さい。

以前から気になっていたお灸屋さんが出展していたので、
お灸やらよもぎを購入しました。
今はもっぱら、自分の養生用です。

新しく覚えたことは、お灸はまず自分、
鍼はすぐに患者さんに(笑)、試します。
長年の患者さんは「あ、また何か覚えてきたな」
と思うらしいです。その通りです。


*追記:足三里は半米粒7壮。
弱っている人は1壮から始める。

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Wfas


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2016年7月 2日 (土)

気虚の取扱説明書(カラダ編)

・疲れやすい、だるい
・食が細い、胃がもたれる
・冷え性
・風邪をひきやすく、治りにくい
・お腹をこわしやすい
・頻尿
・汗っかき

気が不足する人の特徴です。

女性の月経では、出血の色が薄く量は多め。
体内に血液を留めておく力が弱いので、
周期が短くなる傾向にあります。

夏にかけて、この気虚の方たくさん駆け込んできます。
食べられない、起きていられない、だるくて何も出来ない…。
とにかくもう、生きてるのが精一杯。という状態の方も。
ここまでくると、血虚も重なり“気血両虚”になっていますが。

元気の“気”がないので、弱い。
なので、とにかく日々養生が必要です。

まず大切なのが睡眠。
遅くても、12時までには眠るようにしましょう。
理想は成長ホルモンがピークとなる10時までに就寝。
睡眠時間もたっぷりと。
朝起きられないのは睡眠が足りていないからです。
その分早めに寝るようにして下さい。

朝食は必ず食べること。
朝に食欲がない場合は、夕食の時間を早めるか、軽くする。
「食べたくない時は食べなくてもよい」というのは当てはまりません。
そんなことを許したら本当に食べませんからね、気虚さんは!
動物性タンパク質を含む食事を最低3回。
食が細い方は一食の量を減らし、4、5回に分けて食べましょう。
冷たいものは当然、夏でも禁止です。

体力をつけようと、運動をしたがる方も多いのですが、
筋肉を使うと気も血も消耗します。
ウォーキングやヨガなどをほどほどに。
汗と一緒に気が漏れるので、汗をかくほどの運動はよくありません。
気虚の程度にもよりますが、軽い運動もしくは、
掃除をしっかりやる、歩いて買い物へ行く、階段を使うなど、
日常生活の強度を上げることで体力アップに繫げるといいでしょう。

治療院でも度々説明しますが。
日常生活でさえ疲れてしまう方に限って、焦って運動をしたがります。
これは、生活費も足りないほどの金欠の時に投資をするようなもの。
お金がない時はまず節約。それから貯金。充分に貯まったら投資。
ですよね? “気”も同じです。
まずは生活を小さくし、気を節約するしかありません。

東洋医学では生まれる時に両親から
“先天の精”をもらうとされています。精は気の元となるものです。
先天の精は徐々に減ってきますが、
その分を飲食物から“後天の精”を作り、補充していきます。
食事が大切というのは、こういう意味でもあります。

先天の精は、生まれた時点でその量が決まってしまいます。
“精(気)”を入れる器の大きさをイメージしてもらいたいのですが、
生まれつき10入れられる器の人、3しか入れられない器の人、
それが体質というもので、基本的には器の大きさは変わりません。
3の人は3の器を満たすようにするしかないのです。

気虚体質の人は、バリバリ仕事をしたり、遊んだり、
みんなと同じように出来ないことに、
悩んだり劣等感を持ちがちですが。
気が有り余るような実タイプと同じは、無理なんです。
夜遊びをしたり、休み毎にお出かけしたり、
無理なんです。何度も云ってしまうけど!

仕事をしたければ遊びを、遊びたければ仕事を諦める。
時にそんな我慢も必要です。
不公平な感じもするけど、その分気虚の方は気持ちが細やかで、
人を慮ったり、日々の小さな出来事に感動できる心があります。
小さく生活する中での幸せを、見つけるようにしてほしいです。

だいたいね、年中飛び回っている人って鈍いんですよ。
鈍いから、日常生活はつまらないから、日々飛び回る。
まぁ、気虚からみたらうらやましい限りですが(笑)。

お姫様みたいな生活するといいですよ。
男性だったらお殿様。
って伝えると皆さん笑いますが。本当に。
自分の身体と心を大切に大切に、生活して下さい。

気虚の方、刺激に弱くて治療に注意が必要ですが、
東洋医学がとてもお役にたてると思います。
身体が変われば心が変わる。
心が変われば生活が変わります。
まさにその言葉通り。
人生を諦めずに、楽しく過ごせるようお手伝いをしていきます。


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2016年4月21日 (木)

気虚の取扱説明書(ココロ編)

熊本、それからエクアドルの大地震。
被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く安全で平穏な生活を取り戻せますよう、
心よりお祈りいたします。

震災、そして春の土用が重なり、
気に敏感な患者さんたちが心身ともに弱っています。

エネルギー不足で、疲れやすい、胃腸が弱い、
やる気が出ない、冷え性…気虚の方の特徴ですが。
身体の弱さだけでなく、困ったことに
実は“気”にとても敏感な方が多いのです。

繰り返す震災のニュースに心を痛めてしまう。
他人の悩みを聴くと落ち込んでしまう。
人混みにいると疲れてしまう。
人の言葉の裏を読んで(読めて)しまう。
心当たりはありませんか?
私はあります(笑)。

外見的には、色白で肌のきめが細かく、
痩せていてもぽちゃっと柔らかい感じの方は特に、
自分と他人の“気”の区別がつけられず、
苦しくなることが多いですね。

他人の悩みは自分のものではないと、
意識をすることが必要です。
冷たく聞こえるかもしれませんが、
あなたが悩んだところで、問題は解決しません。
それどころか一緒に悩めば相手も増々深刻になるだけ。
他人と自分の気をしっかり区別する、
そう意識するだけで、気持ちは格段に楽になります。

気虚体質の方は乾いたスポンジみたいなものです。
自分の気が不足すればするほど、
他人の気を吸収しやすくなります。

とにかく一にも二にも、体調を整える。
自分の気を満たすことが大切です。
特に睡眠を充分に取ること、
自分の身体をいたわること、
自分の気持ちを大切に扱うこと、
それが気虚の取扱い方です。

気の調整、鍼灸は得意なものです。
気虚の方は柔やわな鍼でよく効きますね。
笑顔で帰って頂けると私も嬉しいです。
体質は性格を作ります。
身体が変わると気持ちも変わります。
鍼灸にはそんな力もあるんです。
私はそれプラス、
身体と心の取説を伝えるよう心掛けています。

ところで気虚さん。本当に敏感で。
私の体調が悪いとか、気持ちが沈んでいると、
遠慮なくキャンセルされます。お電話で!
離れていても悪い気をキャッチするようです。
どれだけ敏感なのでしょう。
生き辛いはずです。

今年の春の土用は5月4日まで。
立夏に向けての調整期間。
今、気持ちが落ちてしまうのも自然なことです。
気に敏感な方の取扱説明書、参考になさって下さい。


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«週末は仙台での学会です。

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