2016年7月 2日 (土)

気虚の取扱説明書(カラダ編)

・疲れやすい、だるい
・食が細い、胃がもたれる
・冷え性
・風邪をひきやすく、治りにくい
・お腹をこわしやすい
・頻尿
・汗っかき

気が不足する人の特徴です。

女性の月経では、出血の色が薄く量は多め。
体内に血液を留めておく力が弱いので、
周期が短くなる傾向にあります。

夏にかけて、この気虚の方たくさん駆け込んできます。
食べられない、起きていられない、だるくて何も出来ない…。
とにかくもう、生きてるのが精一杯。という状態の方も。
ここまでくると、血虚も重なり“気血両虚”になっていますが。

元気の“気”がないので、弱い。
なので、とにかく日々養生が必要です。

まず大切なのが睡眠。
遅くても、12時までには眠るようにしましょう。
理想は成長ホルモンがピークとなる10時までに就寝。
睡眠時間もたっぷりと。
朝起きられないのは睡眠が足りていないからです。
その分早めに寝るようにして下さい。

朝食は必ず食べること。
朝に食欲がない場合は、夕食の時間を早めるか、軽くする。
「食べたくない時は食べなくてもよい」というのは当てはまりません。
そんなことを許したら本当に食べませんからね、気虚さんは!
動物性タンパク質を含む食事を最低3回。
食が細い方は一食の量を減らし、4、5回に分けて食べましょう。
冷たいものは当然、夏でも禁止です。

体力をつけようと、運動をしたがる方も多いのですが、
筋肉を使うと気も血も消耗します。
ウォーキングやヨガなどをほどほどに。
汗と一緒に気が漏れるので、汗をかくほどの運動はよくありません。
気虚の程度にもよりますが、軽い運動もしくは、
掃除をしっかりやる、歩いて買い物へ行く、階段を使うなど、
日常生活の強度を上げることで体力アップに繫げるといいでしょう。

治療院でも度々説明しますが。
日常生活でさえ疲れてしまう方に限って、焦って運動をしたがります。
これは、生活費も足りないほどの金欠の時に投資をするようなもの。
お金がない時はまず節約。それから貯金。充分に貯まったら投資。
ですよね? “気”も同じです。
まずは生活を小さくし、気を節約するしかありません。

東洋医学では生まれる時に両親から
“先天の精”をもらうとされています。精は気の元となるものです。
先天の精は徐々に減ってきますが、
その分を飲食物から“後天の精”を作り、補充していきます。
食事が大切というのは、こういう意味でもあります。

先天の精は、生まれた時点でその量が決まってしまいます。
“精(気)”を入れる器の大きさをイメージしてもらいたいのですが、
生まれつき10入れられる器の人、3しか入れられない器の人、
それが体質というもので、基本的には器の大きさは変わりません。
3の人は3の器を満たすようにするしかないのです。

気虚体質の人は、バリバリ仕事をしたり、遊んだり、
みんなと同じように出来ないことに、
悩んだり劣等感を持ちがちですが。
気が有り余るような実タイプと同じは、無理なんです。
夜遊びをしたり、休み毎にお出かけしたり、
無理なんです。何度も云ってしまうけど!

仕事をしたければ遊びを、遊びたければ仕事を諦める。
時にそんな我慢も必要です。
不公平な感じもするけど、その分気虚の方は気持ちが細やかで、
人を慮ったり、日々の小さな出来事に感動できる心があります。
小さく生活する中での幸せを、見つけるようにしてほしいです。

だいたいね、年中飛び回っている人って鈍いんですよ。
鈍いから、日常生活はつまらないから、日々飛び回る。
まぁ、気虚からみたらうらやましい限りですが(笑)。

お姫様みたいな生活するといいですよ。
男性だったらお殿様。
って伝えると皆さん笑いますが。本当に。
自分の身体と心を大切に大切に、生活して下さい。

気虚の方、刺激に弱くて治療に注意が必要ですが、
東洋医学がとてもお役にたてると思います。
身体が変われば心が変わる。
心が変われば生活が変わります。
まさにその言葉通り。
人生を諦めずに、楽しく過ごせるようお手伝いをしていきます。

2016年4月21日 (木)

気虚の取扱説明書(ココロ編)

熊本、それからエクアドルの大地震。
被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く安全で平穏な生活を取り戻せますよう、
心よりお祈りいたします。

震災、そして春の土用が重なり、
気に敏感な患者さんたちが心身ともに弱っています。

エネルギー不足で、疲れやすい、胃腸が弱い、
やる気が出ない、冷え性…気虚の方の特徴ですが。
身体の弱さだけでなく、困ったことに
実は“気”にとても敏感な方が多いのです。

繰り返す震災のニュースに心を痛めてしまう。
他人の悩みを聴くと落ち込んでしまう。
人混みにいると疲れてしまう。
人の言葉の裏を読んで(読めて)しまう。
心当たりはありませんか?
私はあります(笑)。

外見的には、色白で肌のきめが細かく、
痩せていてもぽちゃっと柔らかい感じの方は特に、
自分と他人の“気”の区別がつけられず、
苦しくなることが多いですね。

他人の悩みは自分のものではないと、
意識をすることが必要です。
冷たく聞こえるかもしれませんが、
あなたが悩んだところで、問題は解決しません。
それどころか一緒に悩めば相手も増々深刻になるだけ。
他人と自分の気をしっかり区別する、
そう意識するだけで、気持ちは格段に楽になります。

気虚体質の方は乾いたスポンジみたいなものです。
自分の気が不足すればするほど、
他人の気を吸収しやすくなります。

とにかく一にも二にも、体調を整える。
自分の気を満たすことが大切です。
特に睡眠を充分に取ること、
自分の身体をいたわること、
自分の気持ちを大切に扱うこと、
それが気虚の取扱い方です。

気の調整、鍼灸は得意なものです。
気虚の方は柔やわな鍼でよく効きますね。
笑顔で帰って頂けると私も嬉しいです。
体質は性格を作ります。
身体が変わると気持ちも変わります。
鍼灸にはそんな力もあるんです。
私はそれプラス、
身体と心の取説を伝えるよう心掛けています。

ところで気虚さん。本当に敏感で。
私の体調が悪いとか、気持ちが沈んでいると、
遠慮なくキャンセルされます。お電話で!
離れていても悪い気をキャッチするようです。
どれだけ敏感なのでしょう。
生き辛いはずです。

今年の春の土用は5月4日まで。
立夏に向けての調整期間。
今、気持ちが落ちてしまうのも自然なことです。
気に敏感な方の取扱説明書、参考になさって下さい。


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2016年3月22日 (火)

週末は仙台での学会です。

今週末26(土)〜28(月)、
所属する勉強会の学術大会で仙台へ行ってきます。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願い致します。

一億二千万人もいる日本で、
数千人とか数万人とかしかいない
“難病”の患者さんに出会うことがあります。

西洋医学でも治療法が確立されておらず、
調べようにも情報が少なく、
私も患者さんから伺う話と、
インターネットが頼りという状態です。

今回参加するのは大きな団体で、
(鍼灸会の)スーパースター級の先生方もいらっしゃる学会です。
鍼灸師の数より、患者さんの数の方が少ない病気ですが、
それに近い疾患を診たことがある先生とか、
なにかヒントに繫がるものを見つけられたらいいのだけれど。

今まで出会ったなかでも難しい疾患がいくつかありました。
一つは、QT延長症候群(家族性突然死症候群)。
経絡治療のみの治療でしたが、
通院の必要がなくなったそうです。

思春期前の患者さんだったので、
成長にともない身体のなかの環境が変わり、
良い方向に出たのかもしれません。

一例だけなので、鍼灸の効果とは判断出来ませんが、
相談した先生に、可能性はなくはないからと、
アドバイスを頂き、対応出来たケースです。

調べれば調べるほど、“難病”と呼ばれるものは、
本当に“難病”なんだと突きつけられます。
鍼灸の適応になるものは、大変少ないと思います。
解らない、出来ない。と答えるのもまた、
誠実な対応なのかも知れませんし、
調べた結果、そうお答えるしかないこともありますが、
もう少し時間を下さい。

最近。鍼をして患者さんが寝ている時間に、
魚の目やウイルス性のイボのお灸をしています。
短時間でしか対応出来ず、毎回少しずつなので、
完治までに時間がかかりますが、
やっていればいつか治るんだから、
精神的には楽なものです。

治るとか、治る可能性があるとか、
もしかしたら鍼灸で、なんとかなるんじゃないかとか、
そういう治療って本当に幸せだな。と
淡々とお灸を据えていると思う今日この頃。

気持ちが乱れているのでしょうか、
またまた話がまとまらなくなりました。
仙台に行くから、週末はお休みです。
というお知らせでした。


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2016年3月18日 (金)

9年目。

今日はまさかの、9周年!
ずっと勘違いをしており、今年が10年だと…(汗)。
いつからか数え間違えていたようです。
恥ずかしい。

でも。ありがとうございます。
臨床家としての9年は、まだまだひよっ子ですが、
患者さんが来てくれないことには、
9年間、治療院を続けることは出来ません。
開業当初から良い患者さんに恵まれたことは、
この治療院の誇りです。

この5年間は、実家との往復も多く、
心身ともに辛いときもありましたが、
介護に携わった経験も、臨床家としての糧になりました。
患者さんの背景、年齢、症状、
様々な層が厚くなってきているのを感じます。

一昨年昨年に祖父母を見送り、
今が治療院人生の中で、
最も落ちついた時間のような気がします。

開業してからずーっと、
こわい気持ちを抱えながら治療をしています。
上手くいえないけどコワイ。
本当にこの証でいいのか、ツボは間違いないか、
いろんなことが心配なんだと思う。

でも最近、こわい気持ちに変わりはないけど、
それでもよし。と思えるようになったのも、
心の余裕ができたからかもしれません。

まだ、すべてが“点”なんですよね。
患者さんが治った、治らなかった、この治療が良かった、悪かった。
ひとつひとつがまだ“点”でしかない。

でもこの“点”が、将来振り返ってみると“線”になっている。
ということを、スティイーブ・ジョブズも云っていましたね?
いや、ちょっと違うかも。

時間をかけて経験を積み重ねいくと、繫がって“線”になって、
その意味が見えると信じるしかありません。

こんな小さな治療院でも、何万人、何十万人にひとりという
難病の患者さんを拝見する機会があります。
それこそ小さな点の、繰り返しです。
いつか繫がってくれるといいのだけれど。

なんだか話がまとまりませんね。
臨床をしていると、難しい症例が続くことがあります。
何らかの転機なんだと思うし、
今がそんな時期のような気がします。

こわいこわいって思いながら、
逃げ出さなかったのは、患者さんが
手を離さずにいてくれたからだと思います。

10年目を目指して頑張ります。


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2016年3月15日 (火)

良い卵子を育てるのは“陰”の力

東洋医学のベースとなる考え方のひとつに
“陰陽論”があります。
万物はすべて陰と陽に分けられる。というもの。

 陽=男性、気、上半身、昼、熱、上昇、内向etc
 陰=女性、血、下半身、夜、寒、下降、外向etc

女性の生理周期も陰陽の時期に分けられます。
 低温期=陰
 高温期=陽

『陰は内にありて陽の守りなり。
 陽は外にありて陰の使いなり』
という言葉が古典書にあります。
陰が中心でどっしりしていれば、
陽はのびのびと陰の言付けを果たすことが出来る。
という意味です。

まず“陰”ありき。なんです。

不妊治療をされている方に多いのが、
低温期はストレス解消と称して、
好きなものを飲んだり食べたり、
夜更かししたりしていて、
高温期になると途端に、
お酒を止めたり身体を温めたり。
というパターン。

逆です。逆。
大切なのは陰(低温期)の時期。
だって、卵胞が育つのは低温期ですよ?
そもそも女性は陰の生き物。
しっかり陰を貯める必要があるのです。

良い陰(低温期)を過ごせば、
自然と良い陽(高温期)になり、
ふかふかで卵の居心地のよい子宮が作られます。

そして陰を貯めるには陰の時間、
夜にちゃんと寝ることです。
陰中の陰の時間は18〜2時。
成長ホルモンがたくさん出る10〜2時は、
お肌だけでなく子宮にとってもゴールデンタイム。
なんとしても子どもを授かりたい。
という方はまず、早く寝てみて下さい。

早寝は妊娠を希望する方だけでなく、
体調が優れないと感じる方すべてに
おすすめできる養生法です。

ある先生が「早寝は3万円分の漢方の効果」
とおっしゃっていましたが、私も
実践している患者さんの体を通じて同じに感じます。



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対極図。
陰陽というのは絶対的なものではなくて、
陰の中にも陽があるし、反対もしかり。
また、陰が増えると陽に転じ、
陽が増えると陰に転じる。
など、陰陽の関係を表した図です。

視れば視るほど、陰陽の神髄を凝縮した図だと思う。
すごい。

ところで、人生にも陰陽がありますね。
なにやってもツイてないな。という陰の時期。
気づきを得て、自分の内側に向き合う時間です。
状況は良くならない(ように見える)けど、
良い陰を過ごせれば、結果は自然とついてきます。
腐らず淡々と自分を育てる気持ちが大切です。

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2016年3月11日 (金)

3.11に寄せて

5年前の秋。
ご縁があり、宮城県松島市の先生のもとで
避難所で鍼灸をする機会を頂きました。

遠くから行った鍼灸師が1、2度治療をすることで
役に立つことなど何もありませんでしたが、
それを承知の上で被災地を訪れる機会を
与えて下さったのだと思います。

実際に肌に触れ、脈を取ることで
避難生活の厳しさを垣間見ました。

でもその時感じたことは、
与えられた場所で自分の役割を果たすことこそ
大切だということ。
目の前にいる患者さんを一生懸命治療すること、
毎日の当たり前の営みを丁寧に繰り返すこと、
家族や友人と楽しい時間を過ごすこと。

そういうことを飛び越えては人の為、
とは云えないような気がします。
私が、丁寧に当たり前の生活を重ねなさい。
という根本には、この経験があります。
自分や、自分の大切な人の死を考えた時、
当たり前の毎日こそ尊いことだと思いませんか。

リア充(そう) な人を羨むことはないし、
大変な境遇な人に同情をする必要もありません。
今、自分の手のなかにあるものをしっかりと、
握っていることが大切と思います。

今月、所属する学会の学術大会で仙台を訪れます。
東北の先生方も、この5年の間に
随分と生活が落ちついたと伺っています。
大好きな先生との再会、美味しい食べ物、堪能して来ます。

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2016年2月27日 (土)

臨床家を目指す方へ

今日と明日、あん摩マッサージ指圧師、
はり師、きゅう師の国家試験です。
たくさんの方が頑張っていると思います。

最近。若い先生に施術をしてもらう機会が増えました。
立派に、治療院を構えている先生方です。

ひとりで(もしくはトップとして)施術をするということは、
すべての責任を自分で負うということです。
治らない症状も、気難しい方の対応もすべて、
自分の判断でしなくてはいけません。

いきなり患者さんが列をなしてくることは当然なく、
患者さんが来ない不安にも、耐えなくてはいけません。
それはもう、お勤めをし、守ってくれる先生がいて、
収入が保障される世界とは180度違う世界です。

ですが、あえてそんな世界に
飛び込んでしまう先生たちなので、
若くても、どっしりとした信念が感じられ、
安心して身を委ねることができるのだと思います。
また、ベテラン先生にはない情熱もあり、
それはそれで、患者さんを引きつける魅力です。

開業を急ぐ必要はありません。
また、開業だけを目指す必要もないとも思いますが、
最近感じることは、
片手間で施術をしていれば、
片手間で治せる患者さんしか来ない。ということ。

鍼をすれば患者さんがどんどん良くなる。
鍼って楽しいな。と、云ううちはまだ、
臨床家としての入口なのかもしれません。

もちろん、それでもいいんでしょうけども、
多くの時間を患者さんのために費やしていくと、
心が折れそうな症例に出会う時があります。
でも、ちゃんとそれに向き合っていけば、
目の前が開けるような瞬間もあります。

真剣に向き合わないと見えない景色がある。
どうせ臨床家になるのなら、
そういった景色を見てもらいたいな。とも思います。

ということを、実は自分自身に云い聞かせながら、
日々臨床をしています。

国家試験はひとむかし以上前のことなので、
記憶も朧げなのですが、
数年前、大先生にかけてもらった
「一生をかけてやるにふさわしい仕事です」
という言葉の意味が、ようやく解るようになりました。

どうか無事に国家試験に合格して、
理想の鍼灸マッサージになれますように、
応援しています。
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2016年2月20日 (土)

患者さんとのご縁を育む

昨日、2月19日。
立春が明けて二十四節気では雨水(うすい)。
空から降るものが雪から雨に変わり、
氷が溶けて水になる、という意味。

草木が芽生える頃で、
昔から農耕の準備を始める目安とされてきました。
これから三寒四温を繰り返しながら、
本格的な春に向かって行きます。

雨水にお雛様を出してあげると、
良いご縁に恵まれるとも云われていますね。
治療院も、お雛様を出しました。

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年が明けてから、新患さんが増えています。
これもご縁だと思います。

体調不良や不妊治療で悩んで、もがいて、
でも結果につながらなくて…と、
来院される方がいっぱいいらっしゃいます。

お話を伺うと、体質に合わない養生をしている方も。
気や血が少なくなっているのに運動をしたり、
冷えていないのに無理に温めて汗をかいていたり。
食事も偏っていて、養生のはずが、
身体に負担をかけていることも少なくありません。

鍼灸はたくさんの養生のうちの、一つに過ぎませんが、
そのひとつを通じて、自分の身体に向き合う
きっかけにしてもらいたいと思っています。

せっかくご縁があって来てくれたのだから、
鍼灸や東洋医学の考え方、
なによりも体質に合った養生を伝えていくよう、
心掛けています。

いつか来院されなくなっても、
患者さんの心の中に、養生が残ってくれたら本望。
あの時、あんなこと云われたっけ、怒られたっけ、って。
怒んないですけどね(笑)。
時々思い出して養生してくれるように、
そんな形で縁を繫げていきたいです。

それにしても“縁”って不思議なものですね。
私は患者さんを選べませんが、
優しい患者さんに恵まれ、
実力以上の力を引き出してもらっているのを感じます。

縁は育てていくもの。と思っています。
お互いの努力で、患者さんの願いが叶いますよう、
これからも、うるさく養生を云っていこうと思います。

2016年2月 1日 (月)

運気。

明後日、ようやく節分ですね。
ということは、そうか! 今、土用なんだ。
と気がつきました。

もう土用明けるんで遅いんですけど今日は、
ちょっと運気のお話。
鍼灸は陰陽論、五行論という東洋思想がベースなので、
気学はとても馴染みが深いものです。

まず、土用というのは、
『立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間』のこと。
今年は2/3が立春で、1/18〜今は冬の土用の最中。

いわゆる、季節の変わり目ですね。
なので、体調も崩しやすいし、運気も乱れがち。
カラダもココロも安定しない時期なので、
転居、家の購入、開業など人生を左右する
大きなことは避けた方が良いとされています。

この時期は、大きな動きはせずに、
次の季節に備えて準備をする時間と捉えて、
不調があれば身体のメンテナンスを。
心を整えるために瞑想をしたり、
血行を良くし、気を浄化する酒風呂なんかもいいですね。
家も不要なものを捨て、キレイに掃除をしましょう。

健康状態が運気を左右する時期でもあるので、
いつもより養生をし、体調を整えることも必要です。

冬は身体に気を貯める季節。
そして、春は気を発散させる季節になります。
東洋医学では発散の肝(臓)が働くとされます。
悪いものも発散される時期なうえ、
気学では立春からが新年となるため、
土用の中でも一番しんどい土用とも云えるんです。

でも、この毒出しをしっかりやらないと、
良いものも入ってきません。必要悪と思います。
どうせならしっかり毒を出して、
良い春を迎えたいですね。

これは一年単位の運気の流れですが、
人生という単位でも大っきな流れがあります。

自分はこの数年、物事が動かないことが多く、
先日、自分運気表を、過去に遡って作ってみたのですが。
一年毎の運気と出来事、離合集散を照らしてみると、
おもしろいようにその時の運不運の意味が見えてきます。
あの辛い出来事があるから、今がある!みたいな。
全部、繫がっていたようです。

運気は9年周期です。
運気が下降する5年と、幸運に向かう5年。
緩やかな繰り返し。
辛抱の時期は運気が低迷しているように感じますが、
ここで育てたものが、開運期に結果として表れます。
なので焦らず諦めず、毎日丁寧に生きていくことが大切。

ちなみに開運期は良いことが起きる時期というより、
辛抱期の結果が明るみに出る時期。
不誠実な行いばかりしていると、
その悪事がお日様の元にさらされてしまいます。

そして、運気の間には節目もあります。
人生の土用です。
この節目は今までの人生の方向転換なので、
多少の痛みは必ず伴いますが、
節目は気持ちを切り替えて、
運気の流れに身を任せるしかありません。

気学って不確かな占いのように思われがちですが、
鍼だって目に見えない気を動かして
身体を良くすることができるわけで。
運“気”もやっぱり存在すると思います。

私は今度の節分を迎えると、ぐるっと一回りして、
開業した年と同じ開運宮に戻ります。
この9年間の出来事が全部繫がって、
なんだ、抗わなくて良かったんだ。と。
今更です。思い切りジタバタしてしまってた(笑)。

自然と同じ、人生にも四季があります。
誰にでも平等に巡ってくるものです。
辛抱の時期かな。という方は、
今は冬で運を貯える季節と思い、
春を楽しみに待ちましょう。

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2016年1月29日 (金)

妊娠のために目指すお腹は“つきたてのお餅”

新しい年を迎えたからでしょうか。
不妊治療を希望する患者さんが増えました。

最近はいきなり、鍼灸という方はごくごくまれで、
病院での不妊治療をしているけれど、
結果に繫がらなくて来院される方がほとんどですので、
西洋医学の原因はさておき、
東洋医学的な診断で、不妊の原因を考えます。

 ・気虚(ききょ) …元気の“気”の不足
 ・血虚(けっきょ)…血の不足、栄養不足
 ・陽虚(ようきょ)…身体を温める気の不足
 ・気滞(きたい)…気の流れが悪い、ストレス過多
 ・お血(おけつ)…血の滞り、子宮内膜症、筋腫

実際にはこの原因も重なることが多いのですが、
ざっくりと、気や血は充分か、滞らずに巡っているか、
というのを特に不妊治療では、お腹の状態で診ています。

東洋医学の理想は、
温かくて、ふっくら柔らかいけど、適度な弾力がある、
つきたてのお餅のようなお腹。

お腹に力がなく、指が沈んでしまう方は、
妊娠に必要な気が不足しています。
冷たい方は陽虚、血虚。
子宮に充分な血が巡らないイメージです。

お腹が硬い方。気滞、お血のタイプは、
不妊治療が長引いている方に多くみられます。
ストレスが溜まりがちで、
緊張が強くなっているのです。
わりと、早めに妊娠するのはこのタイプですが、
初期も含めて流産も多いので、
妊娠前に柔らかいお腹をつくっておくことが大切です。

こういうことを頭において、
鍼灸では、つきたてのお餅を目指し、
体質に合った治療を行います。
また、例えば気虚の方と、気滞の方では、
養生も異なりますので、
食事や運動等も個々の体質に合わせて、
アドバイスができるのも東洋医学の良さです。

鍼灸は、女性が本来持っている
“妊娠する力”を引き出す治療。
特殊な治療ではなく、体質改善です。
時間はかかりますが、
原因がないのになかなか妊娠しない方、
体外受精をしても結果がでない方、
急がば回れ。なのかもしれません。

それから。
ネットなどで短期間の鍼灸治療で妊娠。
という情報もたくさんありますね。
確かに、そういうこともあります。
でも、経験から云うとそれは、
妊娠するタイミングでたまたま来院しただけで、
鍼灸の効果とは私は思わないです。

開業以来、不妊のご相談は尽きず、
たくさんの患者さんの身体を拝見し、
たくさんの悩みをうかがいます。
その中で感じることは、
“時間がかかる人の為に鍼灸がある”
ということ。

命に関わることは、神様の領域だと思っています。
思わぬ妊娠がある一方、
時間がかかる方がいらっしゃいます。
諦めない気持ちも大切です。
身体だけではなく、心も支える鍼灸を。
いつもそれは強く、心掛けています。


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